青島手帖

娘「ピアノが追いかけてくるッ!!」

太宰治『グッド・バイ』

獅子文六『自由学校』からの流れで、太宰治『グッド・バイ』を読み返してみた。20才くらいの時に読んだナたしか。

当時『斜陽』『人間失格』の次に『グッド・バイ』を読んだので、「太宰はこんなコメディも書けるんだ!スゴい!」と驚いた。しかし、第四章の途中で太宰は入水心中で亡くなり、『グッド・バイ』は未完結のままだってコトの方が大衝撃である。

獅子文六『自由学校』より2年前の1948年6月に第一回が朝日新聞に掲載されたので、73年前の小説だ。令和の今読んでも、まったく色あせない面白さ。全体的なキャラクターのバランスが匠!
キヌ子のてんこもりな個性はむしろイマドキ!だって2020年2月に大泉洋主演で映画が公開されてたってゆーじゃない!?

文章のテンポが素晴らしい。無駄がない。キヌ子の部屋の表現が秀逸。キレ味するどい。

比較するのもなんだけど『自由学校』は完全に昭和でしたネ。演劇の脚本のような描かれ方で、登場人物の個性がイマイチ足りない気がしましたワ(映画化の際はアレンジしやすかったのでは?)

次は『パンドラの匣』を読んでみようカナ。