青島手帖

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アドラー心理学入門

やっと読み終えた感のある『アドラー心理学入門』

アドラー心理学入門―よりよい人間関係のために (ベスト新書)

アドラー心理学入門―よりよい人間関係のために (ベスト新書)

タイトルが『アドラー心理学入門』とあるけれど、回りくどい文章とあまり例えにならない話で構成されているので、この本では理解しづらい。正直オススメできない。

『第2章 アドラー心理学の育児と教育』では、アドラー心理学の目的論に当てはまる子どもの例だけしか紹介されていない。不適切な行動を起こす子どものすべてが『大人から注意を引きたい』目的ではない。注目を浴びたくないのに、衝動性や不注意で不適切な行動を起こしてしまう子どもが(大人も)いるのだ。*1

『勇気づけ』については、子供が小学中学年くらいまでは『褒める』、高学年くらいになったら『勇気づける』という育児論があるので、今となっては古い理論だと感じる。育児に関しては、常に最新の情報へアップデートするべし!

『第5章 人生の意味を求めて』はページをめくるたびに理論をひっくり返しにくるので、何度も前のページに戻っては読み返して疲れましたワ。机上の空論という感じ。

『第1章 アドラーはどんな人だったか』は、割と茫洋としたアドラー心理学をつかむ為にも、ぜひ読んでおくべきではないカナと思う。

この本に関してはどうにも引っかかる点がいくつか出てくるので、読み進めるにはツラいものがあるけれど、アドラー心理学については「こういう物の見方をすれば、落ち着いて物事を見渡し、対処できるようになるヨ」という手法なので、各自がこれだと思うところから取り入れると生きやすくなるかと思う(「どう考えてもこれは違うだろ!」ってのは取り入れる必要ナシ)
アドラー心理学の本はほかにも読みやすいものがあるので、自分の状況にあったモノから読み進めた方がいいカモ。

*1:この本が書かれたのが1999年なので、当時はまだ発達障害の概念が日本に入っていなかったというのもある。