青島手帖

でっこぼっこじゃりみち〜♪(°∀° )ノ

NHK 特集ドラマ「お買い物」

夫君がぜひ見ようと録画していたNHK 特集ドラマ「お買い物」
http://www.nhk.or.jp/drama/dramalist/okaimono.html:image:large
どんなドラマ?と聞くと「老夫婦が買い物に行く話らしい」と言う。本当にそういう話だ。それ以外に何もドラマチックな事は一切起こらない、ある意味実験的なドラマ。

 福島で暮らすおじいさん(久米明)と、おばあさん(渡辺美佐子)の元に1通のダイレクトメールが届く。東京で開かれる高級スチールカメラの見本市を知らせるものだ。カメラが趣味だった若かりし頃を思い出したおじいさんは、一念発起して、20年ぶりに東京へ行こうと言い始める。猛反対だったおばあさんも、おじいさんの強引さに負けて、一緒に上京することに。孫(市川実日子)をも巻き込んだ珍道中で、2人のこれまでの人生が、浮き彫りになっていく。そして、老夫婦は20年前の東京のある光景を思い出す。

特集ドラマ「お買い物」|NHKドラマ

フツーの老夫婦の生活がやたらナマナマしくて、コレは隠しカメラ?と思うほど。おしゃれではないけれど、フツーの風景を切り取った綺麗な映像、テンポの良い会話と展開で飽きさせない。
多分、反響が大きくて再放送されるのではないカナと思う。以降、ストーリーに関する核心部分を書いているのでご注意を〜。
間を作っておこう。上野動物園マレーバクアメリカバクのあくびをご覧下さい。
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見終えた後、人によって「ほのぼのとした気持ち」になるのだろうけれど、私としては実家に住む父が心配になるし*1、「一念発起→東京でお買い物→欲しかったモノが手に入った!やったー!→むかしを思い出す→死ぬ」という必殺コンボが刷り込まれてしまった。
最後にもうちょっと、じーちゃんが自宅近辺で写真を撮っているトコロやひ孫が生まれたとか、ある程度時間の経過を現すエピソードが必要だったのではないだろうか。
じーちゃんばーちゃんが思い出の場所に立っている写真を孫が見ている、家のあちらこちらに写真立てが置かれている、エンディングにスライドショーだけでは、あれほどのフツーの流れで死んでいたというインパクを超えられないし耐えられないナ。リアルすぎるのだ。フツーにありえそうで怖いんだ。
このドラマをあえてバレンタインデーに放送するNHK・・・恐ろしい子。
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*1:昨年の春、父は東京に用件があり東京駅へ来たのだった。しかもゴニョゴニョ年前にはとバス東京見学ツアーで東京駅に来ていたという、微妙な一致ぶりもイヤんなカンジ。